クリスマスで異文化を感じよう~Thinking Outside of The Box Part2~

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Hi everyone.  こんにちは、Makikoです。

もうすぐクリスマスですね。
NYでもあちらこちらでイルミネーションが飾られ、道路では購入したばかりのクリスマスツリーを車の屋根に乗せ移動している風景が見られます。

クリスマスは西洋の文化ですが、最近は日本でも多くの人がクリスマスを「祝う」ようになりましたよね。

では、みなさんはクリスマスのことについて家や学校で話をしたことがありますか。

教員時代、「『クリスマス』は海外の事だから英語の授業だけで学べばいいの!」と生徒に言い聞かせている場面に遭遇したことがありますが、果たしてそうでしょうか。

宗教が絡んでくるので深くは追及できないというところもあるかもしれませんが、子どもたちは「クリスマス」を楽しみにしていることは事実であり、イベントとしてクリスマスを楽しむのであれば、クリスマスのような西洋の文化を通して家や学校でも異文化を学ぶいい機会になると思うのです。

前回の記事「Let’s Think Outside of The Box」で、あまり囚われすぎないで授業をしませんか、という話をしましたが、今回はそれと関連付け「クリスマス」を通して家庭や学校(授業)で取り入れられる話題について話をします。

メリークリスマスからハッピーホリデイズへ

クリスマスはイエス・キリストが誕生した日と言われChrist+mas(クライスト・マス【ミサ】)からきていることから、クリスマスはキリスト教を信仰している人が祝うイベントで、その他の宗教を信仰している人たちにはあまり関わりがありません。

また、クリスマスの他にも「ハヌカ」というユダヤ教のお祭りがあったり、「クワンザ」と呼ばれるアフリカ系アメリカ人が祝うイベントがあったりと、12月は宗教により祝うイベントが違うのも特徴で、「ハッピーハヌカ (Happy Hanukkah)」「ハッピークワンザ(Happy Kuwanza)」等も所々で耳にすることができます。

人類のるつぼであるアメリカでは誰がどの宗教を信仰しているかなど親しい間柄にならないと分からないと言うこともあり、「メリークリスマス(Merry Christmas)」よりも「ハッピーホリデイズ(Happy Holidays!)」とお互い声を掛け合うことが最近では多くなりました。

授業でも取り入れられる?

学期末整理で忙しい先生方には、「クリスマスだからって、イベントに合わせて授業なんてできないよ」と思ってしまいますよね。クリスマスに合わせてスペシャルな授業をしましょう!と言ってるわけではありません。現在進行中の単元にリンクさせて、または導入の雑談として取り入れられないでしょうか。そうすることにより、「異文化教育」と大々的に授業を打たなくても、授業の要所要所で自然と異文化が感じられればそれでいいと私は思います。そこで、私が思いついたいくつかのアイディア例をあげてみます。

社会科

  • どこの地域でクリスマスが祝われるか
  • サンタクロースが住んでいる地域はどこか
  • 気候について知る(南半球と北半球の違い)
  • いつからクリスマスが祝われるようになったか
  • 宗教の違い
  • クリスマス島について調べる

国や宗教の違いにより、場所によってはクリスマスを祝わない地域もたくさんありますし、サンタクロースが住んでいる場所も違います。また、北半球に住んでいる私たちは「冬」のクリスマスですが、南半球に住む人たちにとっては「夏」のクリスマスですよね。意外と子ども達知らないことが多いはずなので、反応は面白いと思います。

道徳

「誰かにギブ(与える)する」ことを学ぶ。(公正・公平・社会正義)

以前の記事でアメリカのチャリティーについて書きましたが、日本にも貧困家庭や児童養護施設にいる子ども達も少なくありません。そのような環境にいる子どもたちに同年齢の子ども達として何ができるか、考える機会を与えることもできます。

実際、アメリカではクリスマスにプレゼントが買えない家庭へプレゼントを届けるチャリティがあったり、「ギビングツリー」として公共の場所に設置されたクリスマスツリーに子ども達ように編まれたニット帽やマフラー、購入したプレゼントなどを寄付する場所があります。

英語

  • 伝統的なクリスマスソングを英語で歌う(これは私がもっとやっておけばよかったなと思うことですが。クリスマスソングと言えばポップミュージックで代表的なLast Chrismas (ラストクリスマス By Wham)や All I Want For Christmas Is You(恋人たちのクリスマス By Mariah Carey)と頭に浮かびますが、海外文化をしるためには伝統的なクリスマスソングを聞かせておくべきだったと今更ながらに感じます。ポップ歌手が歌っている伝統的なクリスマスソングもあるので、ぜひ試してみてください。
  • クリスマスの単元に合わせて、クリスマスに関する新しい単語や表現方法などを学ぶ。外国文化、新しい単語、表現方法を学べる絶好のチャンス。各教科書会社とも「クリスマス」に関する単元があると思います。(1年生の教科書は単元数が多すぎて、12月にクリスマスの単元をできない場合もあるかもしれませんが)その単元に合わせて、クリスマスに関する単語や表現を学んだり、英語で手紙を綴ったりすることができるはずです。
  • ALTの先生にインタビュー(外国から来ているALTの先生たちにクリスマスの過ごし方、思い出などについて話してもらい、そこから「○○先生のクリスマス」として文章にまとめさせる。
  • ショートムービー(クリスマスの子ども用動画など)を英語で見せる。

国語

  • クリスマスに関する思い出、願いなどの作文を書かせる(中学校)
  • 詩を書く(冬、クリスマスに関する話題)
  • クリスマスに関する絵本を作る(小学校)
  • サンタクロースへの手紙を書く(小学校低学年)
  • クリスマスの話を聞く(読み聞かせなど)

日本語を教える教科だから、外国語文化のクリスマスなんて関係ないわ!なんて思わず、国語科としてできることだってたくさんあるはずです。

クリスマスの本でも私の大好きなシェル・シルヴァスタイン「おおきな木」(The Giving Tree)は小学生にも中学生にもお勧めです。

算数

個人的には、時間と速さの問題など作れそうかなと思うのですが…。あと、数を数える授業など。

MATH IDEA GALAXYより

なぜか小学生低学年レベルのアイディアしか思い浮かばなかったので、中学生でも使えそうなワークシートのリンクを貼っておきます。

やり方)四か所に問題と答えを書き、それを生徒は切りはずし、そのバラバラになった紙をそれぞれ計算し、組み合わせ一つのシートに戻すというパズル。

 

図画工作・美術

子どもたちが学校で作ったオーナメント

クリスマスのオーナメントづくり
日本ではクリスマスツリーを飾る家庭はあまりないかもしれませんが、クリスマスにまつわる飾りを作ったり、クリスマスから正月まで使える雪だるまの飾りや「冬使用」の飾り作りができそうです。

どの教科(領域)でも、ALTの先生とコラボ、英語の先生とコラボして海外の学校がどのようにクリスマスを過ごすのか聞いてみるのもいいかもしれません。

 

うちの子どもたちの学校では、社会の時間に「世界のクリスマス」と題して各国のクリスマスの過ごし方、天気、その国のオーナメントなどを作り異文化を感じる時間があります。その時間は「宗教」という箱にとらわれることなく、ホリデイの1つとして世界のクリスマスを学んでいます。ちょっとした時間でも、子どもたちが興味のあるもの、今旬な話題を子どもたちと一緒に考え、異文化を体験してみませんか。

 

いかがでしたか。

Thanks for reading and see you again soon!


身近にあったクリスマスにまつわるいい話♡

Thanks for reading and see you again soon!


10年前に起こったアメリカ人の知り合いの話です。預金をすべて妻に使い果たされ、離婚に至り、一気に父子家庭になったマイク(仮名)。祖父から譲り受けた家も何かの手違いでローンが支払われておらず(妻が財布の紐を握っていたこともあり)家も差し押さえ、手放さなければならなくなりました。

朝早くから夜遅くまで働いても日々の生活だけで精一杯。3人の子どもたちにクリスマスプレゼントを買ってあげられる余裕もなく、悲しいクリスマスになるだろうと覚悟していたそうです。子どもたちはそんなことも知らず、クリスマスを楽しみにしているだけ。彼は、当時を振り返って「あの頃は本当にダークな日々だった」と言います。

そんなある日(クリスマス一週間前)の早朝、ドアを開けると箱一杯に詰められた子ども達用のクリスマスプレゼントが置かれてあり、プレゼントには差出人の名前もありませんでしたが、そのプレゼントのおかげで彼は子ども達とハッピーなクリスマスを過ごせたのです。

あれから月日は経ち、2017年11月。仕事も安定(今や工場のエリアスーパーバイザーまで昇格)、再婚をし日々幸せな日々を送っていたある夜。友人たちを招きホームパーティーをしていた際、ひょんなことからあの10年前のクリスマスの話へ。

「誰が持ってきたかもわからないあのクリスマスプレゼントのおかげで、子どもたちと楽しくクリスマスを過ごすことができたんだ」とマイクが言うと、

「実はあのプレゼント、俺が持ってきたんだ。」彼の友人である一人(ケビン:仮名)がぼそっとつぶやきました。

「そうだったのか…ありがとう。俺はあの年以来、地域の子どもたちにクリスマスプレゼントを贈るチャリティに少しでもお返しをしようと自分の小遣いから寄付しているんだ」と話すマイク。

実は、ケビンは地域で貧困家庭にクリスマスプレゼントを配るボランティアをしていて、マイクが子どもたちにクリスマスプレゼントを買うことができないという情報を友人から聞き、クリスマス1週間前にプレゼントを届けたのです。

ケビン曰く、同じコミュニティに住んでいても、どの家庭がどれだけの支援を必要としているかなんて周囲からの情報がない限りボランティアをしている彼らでさえも分からないそうです。

今回マイクの場合は今でも仕事に追われているので、ボランティアはしていませんが、寄付をし地域の子どもたちを支える手助けをしています。こうやって地域に貢献できる何か(小さなことでも)があるって素敵だなと思います。

 

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